やっとけばよかった!後悔しない就活を実現するための前準備5つ
これからの人生を大きく左右する就職活動。これまでの学生生活とは違い、社会に飛び込まねばならない就活は、心身ともに多くのものを消費します。
「時間があるうちにアレをしておけばよかった……」「もっと早くに●●をやっていれば違ったのに……」そんな後悔を抱く現役就活生の声を間近に聞いてきました。
私はこれまで、キャリアカウンセリングやキャリアガイダンス、研修・講演などで、のべ2万5千人以上の学生・求職者と接してきました。そんなキャリアコンサルタント・小島健一が、就活生の声と私の経験を参考に『就活前にしておきたいコト』を5つご紹介します。
目次
就活前にしたいコトその1:
目の前の楽しいことに集中して取り組む
まず大切なのは“今できることを一生懸命やる”こと。対象はなんでもOK。ポイントは熱心に取り組む経験の有無です。
人間は熱心に取り組むと、必ず試行錯誤します。
例えば漫画を描く人なら、どうやったら絵やストーリー作りが上達するのかを試行錯誤するでしょう。道具を変えたり、好きな作家の絵をじっくりと分析したり、WEBや本で勉強したり、毎日毎日練習したり……。
実際にやってみて、壁にぶつかって、それを何とか乗り越えていく、その情熱や姿勢は絶対にマイナスになりません。むしろ仕事を進めるうえでは大きなプラスです。
「就活のため!」と活動するよりも、あなた自身に湧き起こった情熱や行動を人事のみなさんは高く評価します。
夢中になれるものがない人の対処法
一生懸命になれるものがない!なにが好きかわからない……
そんな悩みがあるなら、とにかくいろんなことに手を出しましょう。つまらなければ辞めればいいだけの話です。たくさんの人に会って話を聞くだけでも違います。
何が好きかわからない=体験不足なだけ。本を読む、映画を観る、ライブにいく、登山する、リアルな体験を積む中で見えてくるものがありますよ。
いきなり10kmマラソンでなくラジオ体操くらいから、気軽に、スモールステップであちこち手を伸ばしてみましょう。
★ポイント:「熱中する→試行錯誤する→次へ進む」この経験が仕事に役立つ&評価される
就活前にしたいコトその2:
数字を意識する
学生時代に難しいのが“数字を意識すること”でしょう。
まずは身近なところから、アルバイトの時給について考えてみましょう。
例えばあなたはレストランの接客係で、時給が850円。店主はアルバイトの時給のほかに家賃や光熱費、食材費、内装費などを支払っています。
あなたは果たして、850円分の仕事をしているでしょうか?
もし可能であれば、働いた日の売り上げや原価、家賃などを教えてもらいましょう。どこにどれだけお金がかかっているのか?それを意識するだけで、今まで気づいていなかったことがわかります。
お店でなく、ご両親に収入を聞いてみるのも一案。家の収入・家賃・あなたの学費など、全体を把握すると数字を意識できます。自分で食費や交友費など家計簿をつけるのも有効です。
数字を意識するという感覚は、就活だけでなく働く上で必要になります。就職前からそれができれば、他の学生とは頭ひとつ分の差ができるでしょう。
★ポイント:仕事の上で大切な数字に対する感覚を養う→社会人の基礎ができる
就活前にしたいコトその3:
自分で金を生み出す!を意識する
自分の能力をお金に変えてみましょう!魔法を使えとかそういった話ではありませんよ。
今はリアルでもネットでも自分の力でお金を稼ぎやすくなっているとき。
例えば野球が得意なら、近くの野球好きの少年(もしくはその保護者)と話をしてワンコインで野球を指導する、これも立派な稼ぎです。
料理が得意なら鍋パーティーを企画→みんなから材料費を少しだけ多めにもらって手間賃にする、こんな稼ぎ方もありますね。
イラストが得意ならWEBサイトでイラストを販売してみたり、字がキレイなら代筆をしたりも可能。
小さな額でOKです。アルバイトではなく、自分の能力をお金に換えてみる経験をすると、お金についての考え方に柔軟性が出て、仕事でも大いに役立ちます。行動力と計画力も養われるので、面接でも大きなアピールポイントになるでしょう。
★ポイント:お金を生み出すことで考える力&行動力が身に着く→仕事への基本姿勢ができる
就活前にしたいコトその4:
心の師匠を見つける
……心の師匠?と疑問に思う人も多いでしょう。そんなに難しい話ではありません。先輩でも、ちょっとした知り合いでも、大学の教授でも、誰でもいいんです。
「この人からのアドバイスは素直に聞けるな」「話を聞きたくなるな」「この人が誘ってくれるならやろう!」という大人が周りにいるでしょうか?ビジネスや社会についてよくわかっている人、知識や経験が豊富な人はいませんか?
そんな人が心の師匠、信頼できる大人です。歴史上の人物かもしれないし、両親の場合もあります。
気づきを与えてくれる人との出会いは、人生を歩むうえでの大きな財産です。
会いたくなったら会い、話をしたくなったら話をします。さりげない触れ合いの中に様々なヒントが散りばめられ、あなたの心を軽くしたり、問題解決の方向を示してくれたりするでしょう。
そんな人、どうやって探せばいいの?
近くに信頼できる大人がいない、そんな人に心当たりがない!という場合は、就活のプロである「キャリアコンサルタント」に頼るという方法もあります。
キャリアコンサルタントにもこれまで経験してきた業務や経験などから得意不得意があります。単純に性格のあう/あわないもあるので、何人かと会ってみるのをおすすめします。
就活が本格化する前に、問題が深刻になる前に相談できる相手・心の師匠を見つけておくことは、メンタル面において大きなプラスです。
★ポイント:心の師匠・頼れる大人の存在が心を安定させてくれる
就活前にしたいコトその5:
社会人と交流する
実際の就活生で一番多いのが、「もっと社会人と交流しておけばよかった」という声です。
実際に働く人たちの声を生に聞くのは就活にも大いに役立ちます。他人とのコミュニケーションに慣れるためにも有効ですね。たくさんの大人に出会うと、面接でやたら緊張したりビビったりという精神的な恐怖が減ります。
なぜこの会社で働いているの?どうやって就活したの?仕事って楽しいの?休みは何するの?残業ってたくさんあるの?給料って上がるの?職場恋愛ってあり?
尽きぬ疑問を直接聞いてもよし、単順におしゃべりを楽しむもよし。社会人と大学生の交流会は意外と多く開催されています。
交流会へ足を運ぶ、たったコレだけのことが主体的に動くための第一歩です。自分から動ける人は就活にも強くなりますよ。
交流会の探し方は?
まず学内でキャリアセンターに行く→大人と話をする→聞いて情報を仕入れる!
調べられるからネットで探そう!と思うかもしれませんが、人に聞くのが一番早くて確実です。
インターネットはあくまでツール。“答えはすべて人の中”にあります。
実際に動いたり、話をしたりするとわかることが、あなたの想像以上にいっぱいありますよ。ぜひ一歩を踏み出して、学生だけの世界から、多種多様な人とのコミュニケーションの場へ足を運んでみましょう。
★ポイント:実際に行動する&社会人と触れ合う→世界が劇的に広がる
まとめ
今回ご紹介した5つは、就活のみならず、今後の人生を主体的に生きていくために必要不可欠な考え方や行動です。就活後、社会人として生活していく上でも大いに役立つことはお約束します。
ぜひ、あなたにできることから始めてみましょう。世界は広い、答えは人の中にある、そんな感覚をふとした時に味わっていただけたら嬉しいです!
「働き方を考えるマッチングイベント第3弾!」
別府にまつわるオトナ=仕事人と学生がディスカッションする楽しい会を開催します。
普段聞けない大人たちの本音を聞いたり、学生同士の交流も図りながら、一緒に働き方について考えてみませんか!
第3回目は、大学の学食での開催です!
学生のみなさまの参加をお待ちしています。
日 時 | 2019年1月10日(木)17:00~19:20 |
場 所 | 別府大学・別府大学短期大学部構内 学生食堂「 Bʼsキッチン和(なごみ)」 ※別府大学・別府大学短期大学部以外の学生ももちろん参加OK! |
参加費 | 学生300円(食事+フリードリンク+お菓子等) |
定 員 | 30名 |
お申し込みは《こちら》から!
※駐車場はありませんので、公共交通機関のご利用をお願いします。
※このマッチングイベントは、別府市と一般社団法人 別府市産業連携・協働プラットフォームB-biz LINKが連携して開催するものです。
問い合わせ先
別府市経済産業部産業政策課 0977-21-1132
・イベント第1回目は7/5に豊泉荘で行いました。その様子は《こちら》からご覧ください。
・第2回目は10/14に亀の井ホテルで行いました。《こちら》からご覧ください。
この記事を書いた人
小島健一
1975年別府市生まれ。1999年広島大学文学部卒業後、私立大学職員として約6年間勤務。2005年にフリーのキャリアコンサルタントとして独立。大分大学キャリア支援課のキャリアカウンセラーやOBSラジオ「朝感ラジオ」で「小島健一のキャリアサポート」コーナーを担当。2011年から東京・高田馬場の日本医学柔整鍼灸専門学校キャリア支援センター長代行・学生募集リーダーを担当し、2014年大分に帰郷し、民間でつくる「人づくりの場」「交流の場」「採用のサポートの場」として大分みんなのキャリア支援センター(みんキャリ)を有志とともに立ち上げる。現在は(一社)B-biz LINKのコーディネーターとして、別府市の仕事育成、起業支援、雇用マッチングなどの事業を担当している。