人を育てる・若者が伸びる!リピーター多数の「潮騒の宿 晴海」が働きやすい理由
こんな会社が別府にあるなんて!?「別府でJOBJOB」は、学生目線で地元企業の仕事や経営者・社員の魅力、就職情報を探り出し紹介する企画です。さあ別府で働こう!
みなさんこんにちは!
APU(立命館アジア太平洋大学)出身、別府市在住のハルです!
今回は重厚感・高級感が漂うホテル『潮騒の宿 晴海』にやってきました。
ホテルではどんな仕事をしているのか?サービス業って休みがまとまって取れないイメージだけど仕事と休みのバランスは?上下関係は厳しくないのか?そんなあれこれをお聞きしました。
目次
教えて先輩!就職のきっかけや仕事のやりがいってなんですか?
まずお話を聞いたのは、私と同年代の宮川千鶴さんと宮崎彩英さんのおふたりです。
宮川千鶴さんは杵築出市身の24歳、勤務4年目。フロントの仕事内容は精算、お部屋までのご案内、リストの見直しや次の日の宿泊するお客様の準備など。
宿泊客名簿を見て、何度か来ていただいているお客様であれば、以前にあった要望を調べて準備をしたり、お部屋にお持ちしたり、スタッフメンバーに情報の共有をするお仕事です。
決まったマニュアル通りに毎日動くのではなく、想像以上に細かなところまでホスピタリティが行き届いていることに驚き!!
宮崎彩英さんは、臼杵市出身、別府在住の21歳。大分県立芸術文化短期大学の卒業生です。勤務は2年目。
お食事会場のホール担当で、席案内やオーダー取り、料理をお出しする仕事をしています。最近では「デシャップ」という、ホールと厨房をつなぐ係として司令塔の役割を担っています。
Q.今の仕事を選んだ理由は?
宮川さん:以前は保険関係の仕事をしていました。前職でも接客が楽しかったし、親戚にも勧められて、実家からの通勤もしやすいので決めたんです。それまで国道10号線から眺めてもまったくわからないほど『晴海』を全然知らなかったので、こんなに規模が大きくて驚きました(笑)
宮崎さん:短大時代に「観光とおもてなし」を勉強したので、それが活かせる場所がいいなと考えました。また、学生時代の飲食店でのバイトが楽しくて、接客業に就きたいと言う思いもあって、ホテルのレストランで働きたい!と希望しました。
バイトの飲食店は5~6席しかない小さなお店でしたが、ここは100席以上あるのでお客様も多いですし、スピード感も求められるのでずいぶん違いますね。
なるほど、お二人とも前職やバイトの経験から接客業が好きだったんですね!
Q.入った当時と今ではどう違いますか?
宮川さん:最初はお客様の顔が覚えられなかったんです。今はよく晴海にご宿泊していただいているお客様に「おかえりなさいませ」が言えるようになりました。「杵築のお姉さん!!」と声をかけていただく機会も増えています。休日によく行く旅行先でも、道がわからず困っている人などに声をかけるようになりました!
宮崎さん:1年目は、わからないことばかりだし、何をしていいかわからない状態でした。2年目になって教える側になり、周りをよく見るようになりましたね。
ホテルでの仕事を通して、プライベートでも積極的なコミュニケーションや気配りをするようになったという宮川さん、いきいきとお話して下さり、まさに充実している様子でした!
インタビューをしながら、社会人はみんな1年目からばりばり仕事ができなきゃいけないのだろうか…!? と、まだ就職前の私は不安でしたが、2年目、後輩ができてから変わったという宮崎さんのお話を聞いて、なんだか少し安心しました。
社会人のみなさんも、働きながら学んでいくんですね‼
Q.仕事のやりがいは?
宮川さん:チェックインでバタバタする時間があるんです。そんな時、カウンターで指示を出す司令塔の役割をしています。皆様へのサービスのご提供を全てきれいに何事もなく終わると、「私頑張った!」って思いますね。
宮崎さん:お客さんとお話するときが楽しいです。お客様からのアンケートにも「会話が欲しい」という意見が多くて。だから意識して話すようにしています。もともと人との会話が好きなんです。
重労働&休めない…なんて嘘!連休もOKなホテル勤務のリアル
宮川さん:朝番のときは7:30からの出勤です。朝は清々しくて大好き。朝からテンション高くいきます!
宮崎さん:朝6:00か10:30の出勤です。朝出勤で、前日の夕食を担当したお客様に会える朝が楽しいんですよ!早起きが苦手だったけど、その楽しみのおかげで苦ではなくなりました。
わーっ、お客様に会えるのが楽しくて朝が苦じゃないなんて…そんな人たちが働いているホテルに泊まりたいっ(笑)
Q.休日は何をしてますか?
宮川さん:趣味が一人旅なので、連休があったら一人で御朱印集め、旅行に行って一人酒など楽しみますね。あとはドラマ「相棒」のファンなのでそれ関連のイベントに行ったり。
平日休みだからどこも混雑してなくて嬉しいです。申請すれば連休も取れますよ。
ハル:なるほど!みんなの休日はホテルの繁忙期ですし、一人旅をゆったり楽しむには休みのタイミングがかぶらないのはある意味いいですね。連休もとれるとは‼
宮川さん:変なお土産を買って帰ると、上司も年下の子もみんなツッコミを入れてくれるので楽しいです!
ハル:ほんとに楽しそう…(笑)
宮崎さん:自宅で過ごすことが多いですね。あ、短大時代の友人で同業の友達と、大分市の買い物やカフェに行くこともあります。あとは…「三代目J Soul Brothers」のファンなので、ライブに行きます!
社会人ってなんだか忙しくて少し遠い存在のような気がしていたけど、カフェに行ったりライブに行ったり、プライベートもみなさん満喫されているんですね。
Q.仕事で嫌なことはありますか
宮川さん:お客様から理不尽なことを言われても、あまり気になりません。他のスタッフメンバーがちょっとしたミスをして自分が何か言われても、社内全体がチームと思っているのでいいんです。
でも、スタッフに指摘されると帰ってからひとりで泣きますね(笑)。けれど、どんなに腹が立ってもあいさつだけはしてます。
宮崎さん:私も他のスタッフに指摘されると、自分に腹が立ってイライラしてしまいますね(笑)。お客さんに何か言われるとへこんで…家で泣いてストレス発散します!でも、それも勉強だと思っています。
やっぱりお仕事しているといろいろありますよね(笑)
それでも業務をきちんとこなすことや、お客様のことを一番に考えているお二人の様々なお話を聞いて、ホテルで働くことになんだか憧れを抱き始めてしまいました。
Q.今後の目標などありますか?
宮川さん:中国語を覚えたいですね。中国や台湾からのお客様がとても増えているので。チェックインの手続きだけでもできるようにしたいです!
宮崎さん:今年から、ホテルで英語研修もしているので、英会話を覚えたいです。料理を出す以外のコミュニケーションができるようになりたいですね。
ハル:へー!!中国語に、英語!
海外からのお客様のために社員のみなさんは言語の習得も志し、社内では英語の研修もあるそうです。
Q.ホテルのおすすめポイントは?
宮川さん:やっぱり初めていらっしゃるお客様などはうわー!わーーー!って別府湾を見て歓声を上げるので、フロント・客室・お風呂から眺める海ですね。晴れの日はもちろんですが、雨天の霧の別府湾もレアでおすすめですよ!
宮崎さん:レストランで食事をしたら、温泉に入浴できるんですよ!リピーターの多いランチもおすすめです。県内外の人が利用されています。あと、ホテルのスタッフが常に笑顔で笑いが多いところも大好きです!
ハル:食事をしたら無料で温泉にも入れるなんて、知りませんでした!スタッフの方が笑顔でいると、宿泊する側も気持ちが良いですね。
働く上で大切なのは笑顔!他は後からついてくる
総務部の川野紀昭さんは福岡市出身で、東京・大阪でお仕事されていましたが、九州にUターンされました。前職は小売り業で、大手持ち帰り弁当チェーン店の会社に17~18年ほど勤務していたそうです。
前職では休日平日に関係なく、ケータイ電話が鳴る毎日。休日でもなかなか気持ちが休まることがなかったそうですが、今はその状況から解放されて、温泉を楽しんだり、釣りをしたり別府での生活を満喫していると言います。
そんな川野さんに、『晴海』での就職について聞いてみました。
Q.どんな人材が欲しいですか?
“笑顔が自然に出る人”がいいですね。他はあとから覚えられます。現在のスタッフは高卒や専門学校卒の人が多いです。明豊高校やAPU(立命館アジア太平洋大学)、別府溝部学園短期大学卒のスタッフもいますよ。
先ほど話をした宮川さんや宮崎さんは、スタッフの中でも成長したい・できるようになりたいという意識が高いです。そういうやる気のあるスタッフがたくさん増えてくれるといいですね!
Q.みなさん仲がよさそうですね!
そうですね、部下ともよく話をするようにしています。今年は外国籍のスタッフ5人が仲間になったので、英語を教えてもらったりもしていますよ。
数年後を見越した教育制度が充実。成長したい気持ちを応援
イベント統括マネージャーの久保昇平さんは、お父様が『晴海』の社長。小学生の頃からここで皿洗いをしていたと言います。
Q.社員さんの教育に力を入れているようですが?
僕はここを家業から企業にしたいという思いがあるんです。
それには社員の基礎をしっかり作ることが大切。今スグでなく、3~4年後を見据えた教育をしています。
Q.英語研修があると聞きましたが?
英語研修やマナー研修、洋食のサービス研修、書道やお茶、おもてなし検定などいろんな取り組みを行っています。
弊社の社長が「観光の勉強をどんどんすべきだ!」といって、社員を研修旅行に連れて行ったりするんです。“自分の目で見るのが大切”というポリシーで、社員の教育に熱心ですね。
ハル:研修旅行…!素敵ですね(急に目が輝きました)。なるほど、働きながらおもてなしを身につけていくだけではなく、実際に観光を体験してみるんですね。
まとめ
終始笑顔でお仕事について話してくださった若手社員のお二人、そして日頃から気さくに部下とも絡んでいる様子がうかがえた上司のお二人にインタビューをしてみて、『晴海』さんのホテルとしての魅力だけでなく、職場の楽しさがものすごく伝わってきました!
語学、観光、マナー等、様々な勉強の機会も社員に提供し、社員さん同士でも明るくコミュニケーションが飛び交っている『潮騒の宿 晴海』。お客様への徹底されたおもてなしばかりでなく、社内環境においても魅力たっぷりな場所でした。
次はインタビューではなく、ぜひ「お客さま」としてまた訪れたいです。壮大な海の眺めと、笑顔の素敵なスタッフの皆さんにまたお会いできるのを楽しみにしています!
会社データ
取材先:潮騒の宿 晴海(株式会社松秀)
https://www.seikai.co.jp/
〒874-0023 大分県別府市上人ケ浜町6-24
0977-66-3680
info@seikai.co.jp
取材&編集&テキスト
上小澤明花 (APU出身:フリーMC)
※「別府でJOB JOB」に込めた意味
「JOB」は、仕事、職、任務、役目などという意味があります。そして、別府といえば真っ先にイメージするのが温泉。温泉につかると「ジャブジャブ」と音がしますが、別府のワークスタイルを温泉のように学生(若者)に浴びてもらいたい、という意味を込めています。