ベンチャー企業の採用担当&バー店主。異業種を軽やかにこなす深川謙蔵さんの正体

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こんにちは、立命館アジア太平洋大学(APU)3回生の福田和真と、同じくAPU3回生の橋口美紀です。今回はAPU卒業生の深川謙蔵さんにお話を伺ってきました。

 

深川謙蔵さんはAPU出身の29歳。大学卒業後に上京、新卒で広告代理店に入社し6年勤務。2019年4月に別府にて「the Hell Record & Sour」を開業しました。現在、Fintech事業、WEB・モバイルアプリケーション開発を行うITベンチャー企業「イジゲン」で採用業務も担当されています。

去年は「サブスク」という言葉をたくさん聞きましたが、月定額の話題のランチなど選べて使えるアプリ「Always」を提供している会社、と言えばご存知の方も多いのではないでしょうか?

 

別府では珍しい働き方をされている深川謙蔵さんに、お仕事についてや学生時代のあれこれについて聞いてみたら……勉強になることだらけでした!!

 

アルバイトも研修も説明会も常に積極的に動いた学生時代

Q. 在学時代、どのような活動をされましたか?

深川さん「在学中には、2年半の間、大学の国際学生寮を運営する組織に属していました。その組織の代表をしていたこともあります。1年間の休学をしたのですが、その期間は3つのアルバイトを掛け持ちしました。自分の職に対する軸を定めるために、給料が高いもの、給料が低いけど楽しいもの、経営者と二人三脚で働けるもので働いて、自分が仕事に求めるものを判断しようとおもったんです」

 

Q. 大学生の時、どのように就活し、卒業後の会社を決めましたか?

深川さん「最終的に広告代理店に就職したのですが、説明会は100社近く行ったかと思います。実際に企業の人の話を聞いて、自分が何にを感じたのか、またその会社の悪い点と良い点を洗い出しました。そうすることで、自分の就活の軸ができてきたんです。そこで働く人の価値観が自分と合っているのか頭を使う仕事なのか若い人でも活躍できる職場なのか、この3つで搾りました」

 

スキルよりも重要な採用の決め手は “価値観”

Q.人事担当として採用の際に重視する点や決め手は何ですか?

深川さん「スキルよりも価値観が合うかどうかを重視しています!一緒に目指す方向性が合っていないと、課題に直面した時に一緒に乗り越えられないからです」

 

Q. どんな人と一緒に働きたいですか?

深川さん「当事者意識を持って行動できる人です。誰かに責任を押し付けたりせずに、自分自身だったらどうするのかを考えられる人と働きたいですね」

 

Q. 人事の仕事をしていて、面接した相手が嘘ついている場合、わかりますか?

深川さん「わかるよ! 例えば面接相手が『世界一周しました』って言ったら、その事象自体は重要ではなくて。どんな考え方・思考を持ってどうやって達成したのか達成したと判断した理由は何かそのへんが大切で知りたいんですよ。嘘つく人はここまで深く聞くと答えられません。浅い返答だったり、ズレたりしますね」

“考える→行動する”を繰り返して異業種をかけもつ生活

Q. 1日の生活リズムはどのような感じですか?

深川さん「朝9:00から16:00まで『イジゲン』の仕事をして、18:00から24:00まで『the Hell Record & Sour』を開いています。空いている2時間で仕込みをしたり、自分のやりたいことに時間を費やしたりしていますね。土日は14:00からお店を空けています」

 

Q. 昼と夜で違うお仕事ですが、ふたつの共通点はありますか?

深川さん「共通点は、自分で考えてやることですかね。自分で考えて、実際に実行するの繰り返しであることは、変わりないです」

 

綿密なリサーチを重ね別府でバーを開業

Q. 「the Hell Record & Sour」出店のきっかけはなんですか

深川さん「広告代理店で働いている時からずっと、独立をしたくて。独立できたらなんでもアリだったんですが、キャッシュポイント(収益を生む機会)が飲食店の場合いいなと思い、Barを開くことにしました。

 

別府には飲み屋さんが多いので、オープンするにはどうしたらいいのか、調査しました。就職して2年目ぐらいから月に一度は別府に足を運び、飲食店の関係者の人や、飲みによく行く若い人の意見をたくさん聞いたんです。その中で、自分のお店にどのような特徴をつけるのか考え、今の形態に行き着きました

 

「the Hell Record & Sour」ではフルーツをふんだんに使ったサワーを味わえるので、フルーツ好きの僕・福田和真にとっては北浜のオアシスになっています。最近ハマっているのは香り豊かなコーヒーなんですけどね。

 

まとめ

福田: 謙蔵さんには取材前にも何度かお会いしていたのですが、その時の第一印象は“不思議”でした。心の内を見られているような、僕と話しているようで違う僕と話しているような。驚いたのは一瞬一瞬で合理的判断を導き出す速度、そしてその決断力。謙蔵さんは考えたらすぐ行動し、常にPDCAを回しているんです。

それだけではなく、ヒト・モノを見る目がとにかく鋭い!知らないはずのことを次々と言い当てられ、占いの館にでも来ているような感覚だったから、僕は“不思議”だと感じたんですね。謙蔵さん恐るべし。

 

橋口:ご自分のやりたいこと・されていることに対する深川さんの熱量は、別府の湯のように熱いものでした。何か行動したら振り返る、というのは何事にも通ずるものだと実感しました。私も就活や自分のやりたいことに対して現状を把握し、そこから理想に近づくためにはどのようにしたらいいのかよく考え、行動に移したら振り返るという癖をつけたいなと思います。

 

会社データ

【the Hell Record & Sour】

https://www.facebook.com/thehellbeppu/
大分県別府市北浜1-1-19 マキビル1階
18:00~0:00(土・日・祝 14:00~)
木曜定休日

【イジゲン株式会社(大分本社)】

https://ijgn.jp/
大分県大分市金池町2-1-10 ウォーカービル大分駅前3F

取材&編集&テキスト


福田 和真(立命館アジア太平洋大学3回生・写真右)
橋口 美紀(立命館アジア太平洋大学3回生・写真左)

 

※「別府でJOB JOB」に込めた意味
「JOB」は、仕事、職、任務、役目などという意味があります。そして、別府といえば真っ先にイメージするのが温泉。温泉につかると「ジャブジャブ」と音がしますが、別府のワークスタイルを温泉のように学生(若者)に浴びてもらいたい、という意味を込めています。

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