インパクトシティ・別府でゲーム作り!遊び心を忘れない会社「fuzz」

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こんな会社が別府にあるなんて!?「別府でJOBJOB」は、学生目線で地元企業の仕事や経営者・社員の魅力、就職情報を探り出し紹介する企画です。さあ別府で働こう!

第9回目の今回の訪問先は、ゲーム制作会社の「fuzz」さんです。


おなじみの別府駅の油屋熊八像


「fuzz」別府支社はこの油屋熊八像から目と鼻の先


↑こちらにあります!

本社は東京にある「fuzz」ですが、なぜ別府に支社を作ったのでしょうか?想像すら難しい、未知のゲーム業界とは?どんな人が何をしているの??

何もかもが、わからないことばっかり! とにかく潜入してみました!!


まるでドラクエに出てきそうなビルの階段を3階まであがっていくと・・・


「fuzz」の事務所到着!

制作会社で働くのはガチすぎる“ヲタク”!?

対応していただいたのは、「fuzz」別府支社長の安達圭司さんです。

とにかく彼は、ゲームヲタク度が半端ない!「クロノトリガー」というゲームに出会い、小学6年生の頃から将来はゲーム作りをすると決めていた安達さん。

普段の日常からヲタク度が垣間見られる、自他ともに認める生粋のヲタクです。

ゲーム制作は「始めたら止まらない、寝食を忘れて没頭する」それが最高の状態なのだと言います。自身の好きなことを仕事としているため、その熱意はすさまじいものがあると感じました。

仕事の中だけでなく、休日や週末にも趣味としてものづくりをするのだそう。

そんな安達さんから見受けられたのは、ずばり「遊び心」でした!

ものづくりの他にもフロマラソンに挑戦してみたり、別府のご飯屋さんを巡ったり、会社のインターホンをゲームにしたりと遊び心を忘れないという印象。

そういった遊び心から、「新しいものを作りたい」という気持ちが芽生え、ものづくりに繋がっているんですね!

「クリエイターは基本孤独。孤独を受け入れてこそのクリエイター。作ったものが世に出回ってやっとキラキラする」というのが、安達さんが掲げるモットー。クリエイターとしてのプライドが感じられました。

 

どうして別府に支社を作ったの?

大分市出身の安達さんは、大分高専を卒業後、当時は比較的小さめの企業であったレベルファイブ(※「妖怪ウォッチ」をはじめ、「スナックワールド」「レイトン」「イナズマイレブン」「二ノ国」シリーズなどのゲームソフトの企画・制作・販売を行う、今では超有名企業!!)でゲーム作りをしていました。26歳から大分に戻りニート生活を送った後、友人からの依頼を受けホームページ制作を行います。

その後、2年間は東京でフリーランスとして番組作りや、動画作成、そして台本作りをしました。そんな中、「fuzz」から仕事を得て、今の「fuzz」別府支社に繋がっています。

竹村「なぜご出身の大分市で支社を建てなかったのですか?」

安達さん「インパクトのある街で働きたいというのが大きな理由です。東京の人に大分がどこにあるかを質問してみると答えられない人がいたんですね。でも、別府や湯布院を知っているかと聞くと、『あ~、温泉があるところね』と言われ、別府や湯布院は知っているんです。それだけ別府は温泉というインパクトのある街なので別府にしようと決めました。『温泉の街にあるゲーム会社』ってインパクトがあるワードだと思います」。

椚谷「ブログで、意味深い投稿を拝見しましたが、、、」

安達さん「『彼女ができました』ってやつですよね(笑) あれは、ただノロケるためのもではなくて、メッセージがあったんです」。

竹村「それは何ですか?」

安達さん「お金のために毎日一生懸命働くことだけが人の幸せではないと思うので、自分の人生における幸せってなんだろうというのを見直してほしいというメッセージがひそかに隠れています。僕は別府にきて本当の幸せっていうものを見つけた気がしています。だから皆さんも別府に来て別府LOVEを見つけたらいいんじゃないでしょうか!」

安達さんの別府への思いが熱く伝わってきました。

「fuzz」のパンフレットにも安達さんや別府支店が登場してます。この辺りも別府LOVEに溢れてます。

 

仕事に必要な事、欲しい人材とは?

新しい社員も募集しているというfuzz。どんな人と一緒に働きたいか聞いてみました。

安達さん「物事を筋道立てて仕事をしていけるような論理的な人や、ひとつの専門性ではなく多様な知識を持つ人、いろいろやる、なんでもやるっていうマルチスキルな人はとても大事です」。

竹村「なんだか予想外です!でも、そういう人ってどこに行っても活躍できるし、かなり重要なんですね」。

安達さん「好奇心旺盛で何事にも興味津々な人とかだと、いろいろな情報をキャッチして、そこから仕事へ活かしていけるので、そういうのも大事ですね」。

竹村「好きなことを仕事にするって、すごくかっこいいですね!自分の興味から仕事につながるのは、なんだかゲーム会社特有なかんじで面白いです!」

パソコンに向き合い、1人で作業する時間が多くなる分、論理的思考でマルチスキルな人材が活躍できるように感じられます。

 

就活で大切なのは“まず実力を示すこと”

安達さん「就職活動などでは、自分の実力を形で示すことがとりあえず大切です!」

竹村「どうすれば良いのでしょうか?」

安達さん「私は就職活動の時、面接に自作のゲームを持って行ってアピールしました。人気の企業だったので東大生とかもいるだろうし、その人たちにも勝つぐらいの決意で挑んでました」。

竹村「すごい自信ですね!東大生…隣にいたりしたらすごく緊張しちゃいます」

安達さん「ゲーム会社を受験するからには、自分はもうゲームを作る基礎ができてます!っていうアピールが大切なんです。他にそういう事してる学生はなんてなかなかいないので、かなりの強みになりました」。

竹村「入社して教わる、とかじゃなくて、もうできるっていうのはかなり強いですね!何かのリーダーしてました!とか、面接では言いがちですが、自分が会社に対して何を出来るのかを明確にしていくと、採用側からしてもわかりやすそうですね」。

竹村「でも、そういう夢中になれるやりたいことって、なかなか見つけられないですよね」。

安達さん「やりたいことが分からなかったら、興味があることをとりあえずやってみて、楽しくないな、とか、合わないな、でやめてみるのもいいと思います」。

竹村「ある意味、ゲーム感覚みたいなかんじですね!」

安達さん「そうですね。興味が沸いたらやってみて合わなかったらやめて、また興味が沸いたら新しいことをやって・・・と、それを繰り返すことで結果的に自分に合っていることが見つかるんじゃないでしょうか」。

竹村「ゲーム会社ならではというか、柔軟で新しくて面白いです!自分を騙して、我慢しながら続けるよりも、好きなことだと効率も上がりますよね!」

普段はあまり聞けないような意見を聞くこともできるのも、ゲームをクリエイトする「fuzz」さんならでは。興味や好きという感情を大切にする安達さんのお話から、仕事に向き合う姿勢や、ゲームに対する熱意が伺えました。

 


↑昨年、一昨年とインターンシップを実施。今年の夏も実施しますよ!

http://www.fuzz.co.jp/area/beppu/intern2018s/index.html

 

まとめ

椚谷:私は普段からゲームをしないため、制作会社とはどのようなものか?行く前は想像ができませんでした。いざ行ってみると、パソコンに向かってひたすら作業をする様子は前のイメージと変化がなかったものの、安達さんからのお話しを聞いて、制作会社やゲームの魅力、そして「制作」という仕事への安達さんの熱意を感じ、制作という仕事への興味が深まりました!

竹村:ゲームを創り出すというのは、なんだか華やかな印象だったのですが、作り出していく過程は個人個人の仕事によるものでした。論理的思考やマルチスキルな人たちが、自分達の興味や好きという感情を活かして仕事をしていく環境が別府にあるというのは、とても新鮮でした。

 

会社データ

取材先:株式会社fuzz 別府支社
住所:大分県別府市駅前町12−12 ANNEX KEI BL(アネックスケイビル)
HP https://www.fuzz.co.jp/
Facebook https://www.facebook.com/fuzz.co.jp/

 

 取材&編集&テキスト:竹村 悠(たけむら・ゆう 別府大学文学部史学・文化財学科 4回生)

 取材&編集&テキスト:椚谷 彩加(くぬぎたに・あやか 立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部3回生)

 

※「別府でJOB JOB」に込めた意味

「JOB」は、仕事、職、任務、役目などという意味があります。そして、別府といえば真っ先にイメージするのが温泉。温泉につかると「ジャブジャブ」と音がしますが、別府のワークスタイルを温泉のように学生(若者)に浴びてもらいたい、という意味を込めています。

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